2019年の11月29日のLINE NEWSで「児童虐待、15年で6倍 防止法で顕著化ー犯罪白書」というニュースを読みました。
内容としては、児童虐待関連で検挙された人数が2003年から2018年で約6倍にも増えているとのこと。
児童虐待の罪名別(殺人、強制わいせつなど)でみると、暴行は約76倍に増えているそうです。
2児の子どもを育てる主夫にとって、児童虐待に関して考えさせられるとてもショックなニュースでした。
そういう経緯で、今回は児童虐待に関して主夫が思うことを書こうと思います。
児童虐待防止法とは

児童虐待防止法とは通称であり、本来は児童虐待の防止等に関する法律というそうです。(以降から児童虐待防止法と書きます)
この法律は2000年の11月に施行されました。
この児童虐待防止法では主に、子どもに対する性的虐待、ネグレクト、身体的虐待と心理的虐待を防止するための法律です。
保育士試験を受けた方はご存じだと思いますが、もともと児童福祉法という子どもの福祉を守る法律がありました。
しかし、この児童福祉法では深刻化している児童虐待を減らせる影響が薄かったために児童虐待防止法が成立したそうです。
それでも児相の対応が遅かったりで、未だに助けれたはずの子どもが犠牲になったというニュースは記憶に新しいですよね。
ただ、児相は児相で人手不足などで対応が追い付かないのも事実だと思います。(不適切な対応もありますが)
とても難しいですよね。
児童虐待の種類

児童虐待には種類があります。
上記でも少し書きましたが、児童虐待の種類は主に4つに分類されています。
・性的虐待(性的行為を見せる、子どもへの性的行為など)
・ネグレクト(食事を与えない、車中放置、病院へ連れて行かないなど)
・身体的虐待(殴る、蹴る、拘束する、揺さぶるや投げ落とすなど)
・心理的虐待(無視、言葉による脅し、子どもの前で家族に暴力をふるうなど)
児童虐待の種類をさらに詳しく確認したい方は、厚生労働省HPの児童虐待の定義と現状(←青文字をクリックでページに飛べます)をご確認ください。
この児童虐待の種類の中でも、身体的虐待の「揺さぶる」やネグレクトの「車中放置」などはニュースでも過去に多く取り上げられていますよね。
この児童虐待の4つの種類の中でも、身体的虐待に当たる暴行での検挙人数が2003年から2018年の15年間で約76倍ですから深刻化は顕著です。
児童虐待は増加傾向にあるそうですが、これは児童虐待防止法により今まで虐待と認識されなかったものがちきんと表へ出てきているためではないでしょうか。
ただ、実際はそれだけが原因ではないはずです。
そこには親の精神年齢の低さと人としての未熟さに伴た、育児への無責任さが見えるような気がします。

元父は母を殴ったり首を絞めたりしていました。
私は怖くてたまりませんでした。
子どもの頃の私は、子どもの前で家族に暴力をふるうという心理的虐待を元父から受けていたんですね。(少し驚きました)
児童虐待ではないかと思ったらすること

隣の家の子が体にあざがあったり、家の外で泣いていたりという様子を見た経験ありますか?
私は経験がありません。
ではもし、この子虐待を受けているのかな?と思ったらどうすればでしょうか。
外で泣いているだけで警察に連絡していいのか迷います。
まずは、その子に直接「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてあげたくなりますよね。
しかし、なかなかその勇気が出ない人も多いはずです。
その時、あなたができることはあります。
それは児童相談所全国共通ダイヤルの189へ連絡することです!
この189へ連絡すれば近くの児童相談所につながり、匿名で通告&相談をすることができます。
自分の判断が正しいか分からないけど、もしかしたら虐待かもと思った際はこの189へ早く連絡しましょう。
あなたのその行動で、長い苦しみから助かる子どももいるかもしれません。
保育施設等での虐待

皆さんは、今まで保育施設での虐待を疑ったことはありますか?
私は、今までにそういった経験はありません。
ただ、前利用していた保育園の担当保育士が子どもに対して態度が悪く(全く笑わない、面倒くさそうに対応する、横柄など)、すごく心配だったので転園した経験はあります。
保育施設等は親の目が届かないため、親以外の第三者による虐待の可能性はあります。
実際に過去のニュースで、保育施設で虐待が疑われて立ち入り調査が行われた施設もあります。
もちろん大半の保育施設は毎日きちんと子どもと向き合い、正しい方法で子どもの育ちを補助しています。
しかし、極少数の保育施設では虐待が行われていたケースがあるのも事実です。
子を育てる親としては、どのような点を普段から気を付けておくべきでしょうか。
子どもの身体的様子
保育施設に子どもを預けている親が普段から気を付けておくべきことは、子どもの身体的様子の変化です。
例えば、登園前は問題なかったのに迎えに行ったら左頬が腫れていたり、腕にアザがあったりなどです。
迎えの際に、担当の先生から「○○ちゃんと喧嘩して、○○ちゃんが□□君の左頬を叩いちゃったんです!」など事情の説明があれば少しは納得がいくかもしれません。
まったく事情を説明されないままだと心配になりますし、虐待を疑ってしまいますよね。
子どもと保育施設の先生の双方から、何があったのかを聞いて虐待の可能性があるのか否かを判断する必要があります。
この様に、普段から子どもの身体的様子の変化をチェックしておくべきです。
子どもの精神的様子
身体的様子のチェックも必要ですが、精神的様子のチェックも大切です。
虐待が表沙汰になるのを避けるために身体に痕が残さないように、精神的な虐待をする可能性もあるからです。
児童虐待の4つの種類の内の一つである心理的虐待です。
言葉による脅しを受けたり、無視されていたりする場合がこの心理的虐待です。
いつもと様子が変だったり、ビクビクしたり急にお漏らししたりなど精神的な変化はチェックしておきべきです。
子どもが犠牲にならないためにも、疑いの目は持っておくべきです。
もちろん、保育施設には子どものことを深く理解している素晴らしい先生が沢山います。
そのことは忘れずに、親自身でできる虐待防止も必要です。
まとめ

今回は児童虐待という深いテーマの内容でしたが、いかがでしたか?
もし虐待かもと思ったり、我が子に虐待してしまいそうと思ったら189へ早めの連絡をしましょう。
この記事が、少しでも児童虐待の防止になれば幸いです。